作品詳細
シェイクスピアのローマ劇を、女性キャストだけで上演。
演出:森新太郎×吉田羊、松井玲奈、松本紀保、シルビア・グラブほか出演!
『コリオレイナス』、『アントニーとクレオパトラ』と並んで、ローマ史に基づいて描かれたシェイクスピアの有名な「ローマ劇」の一つ、『ジュリアス・シーザー』。この男たちの陰謀と策略の渦巻く古代ローマの政治闘争を女性キャストだけの布陣で上演。
演出には、今や演劇界の重鎮と言える森新太郎を配し、朋友たちとの友情、師と仰ぐ人物への信頼と憧れ、正義ゆえの裏切りなど、女性が持つパワフルさを存分に生かして、ローマ史実を基にした壮大な政治劇を描き出す。
本作が初めてのシェイクスピア劇出演となる吉田羊が本作の主人公ブルータス役を演じるほか、松井玲奈がシーザーの腹心の部下アントニー役を、松本紀保がブルータスの同僚で友人のキャシアス役を、ミュージカルのみならずストレートプレイでも大きな存在感を放つシルビア・グラブがブルータスらに暗殺を謀られる古代ローマ王政の独裁官、ジュリアス・シーザー役で出演する。さらに、三田和代や久保田磨希、藤野涼子ほか、映像、舞台で活躍するベテランから若手まで硬軟取り混ぜた女優たちが大集結した。
<ストーリー>
共和政末期のローマ、紀元前44年3月15日のジュリアス・シーザー暗殺とその後をめぐる物語。宿敵を破ったシーザーが民衆の歓呼を浴びながら堂々とローマへ凱旋するところから芝居は始まる。護民官や貴族のなかには、今や対抗勢力のなくなったシーザーに危険な野心を感じるものがいた。キャシアスも、その権力が益々強大になり共和政の伝統を破壊することを危ぶんでいた。そして、市民から厚い信望を得ていたブルータスを仲間に引き入れ、シーザーの暗殺を決行する。英雄の死に一度は混乱した市民たちも、直後に行われたブルータスの演説に納得するが、シーザーの腹心だったアントニーが弔辞を述べると、今度は逆に反ブルータスへと翻ってしまい…。
(2021年10月10日~10月31日 東京・PARCO劇場 ほか)