作品詳細
1964年に公開される予定だった幻の特撮怪獣映画「大群獣ネズラ」の舞台裏をモチーフにした映画。スタッフの苦悩や挫折、「大怪獣ガメラ」製作へとつながる物語が描かれる。
「大群獣ネズラ」は1964年に公開されるはずだった特撮怪獣映画。生きたネズミをミニチュアの中に置き、巨大な怪獣に見せかけるという方法で撮影された。スタッフたちがトラックで街を周回し、1匹50円で生きたネズミを買い取った。しかし過酷な撮影環境により、撮影は3000フィートのフィルムを撮った時点で中止が決定。残されたネズミたちは、保健所の要請により石油をかけて焼却処分された。撮影スタッフたちはその後、苦節を経てそれぞれの道を歩むことになる。本作は、そんな困難な環境の中でも映画を作り上げようとしたスタッフたちの奮闘物語である。