作品詳細
「喜八」という人情に厚い男が主人公の「喜八もの」シリーズ第一作、小津安二郎監督、中期の名作。
1933年キネマ旬報ベスト・テン第1位
若い二人の恋路に気づいて身を引く喜八の男気を描く人情喜劇の傑作。
日雇い労働者の喜八は、相棒の次郎の助けを借りて息子の富夫を育てている。喜八は若い娘・春江に熱を上げるが、春江は次郎に気がある。しかし次郎のほうは冷たく彼女を拒む。喜八は彼女に思いを寄せれば寄せるほど酒に溺れ、息子と激しいケンカをする。だが、喜八は考え直して春江と次郎の応援をする。富夫が病気になり金を工面するため、次郎は北海道へ働きに行こうとして…。
2003年に収録した倍賞千恵子と寺田農による音声版をリニューアル