作品詳細
日本一のこの槍に、かけた命と主人の仇、血しぶき上げる奴剣法!
熱血の下男奴は、主人遺愛の名槍をふるって悪家老達を血祭りにあげ、見事主人の恨みを晴らす胸のすく様な颯爽仇討篇。
やくざの竜平は香月市之進の槍を、祭の喧嘩騒ぎで蹴っとばしたが、一命を助けられ、心を改めようと思った。市之進が城中の御前試合で次席家老大倉将監の甥石見源之丞を破り、城主丹後守の槍術指南に任命された時、祝いに行ったまま住みこんでしまう。将監一味は市之進をおとしいれようと、種々、彼を罠にかけ始めた。城代家老頼母は市之進に目をかけ、彼に丹後守拝領の刀を与えた。丹後守の許しは後日うける積りで。