作品詳細

戦後の広島を舞台に、母性が新しく生命を産むことの意味を新しい角度から追求し、性と愛の問題を野心的に描く。

吉田民子(乙羽)は32歳。最初の夫には戦死され、二度目の夫は極道者で、彼女はたまらず8歳になる息子の利夫(頭師)を連れて飛び出した。しかし、利夫は脳腫瘍と診断され手術が必要だった。民子は母芳枝(杉村)に無心するが断られ、もう一度結婚して旦那から金を出してもらえと言われてしまう。民子は母の言うなりに、田島(殿山)という男と三度目の結婚をする。

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