作品詳細
「古今和歌集」の選者のひとりである紀貫之は、序文の中で名の高い六人の歌人をとりあげ、僧正遍照、文屋康秀、在原業平、喜撰法師、小野小町、大伴黒主を六歌仙と呼ぶようになりました。本演目はその六歌仙を色恋の世界に取り入れ、小野小町をめぐる五人の歌の達人が小町にふられる様を、当たり役の三津五郎が五役(「遍照」「文屋」「業平」「喜撰」「黒主」)を踊り分ける“変化舞踊”で魅せます。勘三郎のお梶、福助の小町の顔合わせで平成21年歌舞伎座さよなら公演「八月納涼歌舞伎」よりお届けします。
(2009年/平成21年8月・歌舞伎座)