作品詳細
『鞘當』は鶴屋南北が文政6年に書いた『浮世柄比翼稲妻』の「吉原夜桜の場」が独立した演目。
華やかな仲之町の廓を背景に、剛柔対照的な二人の武士、名古屋山三(梅玉)と不破伴左衛門(橋之助 現・芝翫)が両花道から登場して、おおらかな丹前六方や、音楽的な七五調の渡り台詞をみせる。そして鞘が当ってからの立廻りから留女(芝雀(現・雀右衛門))が出てきての幕切れまで、短い中に江戸歌舞伎の粋を結集した様式美を堪能できる。全体が古劇の面影を伝える古風で鷹楊な狂言で、三者三様の役柄の魅力を姿や台詞で見せる。(2002年/平成14年1月・歌舞伎座)
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