作品詳細
二代目中村鴈治郎十七回忌追善狂言として1999年に上演された。作者は近松門左衛門。
徳兵衛は伯父の家で手代として働く真面目な青年で、北の新地の遊女お初と末は夫婦にと言い交わしていた。しかし伯父は正直者の徳兵衛と妻の姪と縁組みさせ、店を継がせたいと考えており、強欲な徳兵衛の継母に金を渡しすでに話を決めてしまっていた。縁談を白紙にするため、伯父にお金を返そうと徳兵衛は友人の九平次に貸した金の返済を迫るが、九平次は返済はおろかとんでもない言いがかりをつけて徳兵衛を侮辱するのだった。行き場を無くした徳兵衛は、お初と死を決意する。
(1999年/平成11年4月・歌舞伎座)
放送スケジュール
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