藤娘

作品詳細

五変化舞踊の「歌へす歌へす余波大津絵(かえすがえすなごりのおおつえ)」のうちの一曲。松の大木にからむ藤がまっさかりの舞台に藤の枝をかついだ一人の娘が現われ、名所近江八景の風景を語り、娘の恋心を語る。そのうち夕暮れが迫り、娘も姿を消す。「藤娘」は、娘の踊りの典型で“出”における初々しさ、“クドキ”の恋心の表現と手踊り、“踊り地”では若々しさを表現し、“チラシ”は藤の枝を担いでの見得、と一連の展開の華やかさを楽しめる。七世尾上梅幸三回忌追善公演より本興行で菊之助が初めて藤の精を勤めた舞台。

(1997年/平成9年2月・歌舞伎座)

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