作品詳細
野上照代原作「母べえ」を映画化。1940年の東京を舞台に、治安維持法で検挙されてしまった父を想い不安を募らせるも、周囲の人々の温かさに支えられながら懸命に生きる母の姿を描いた。山田洋次監督が吉永小百合を主演に迎えて描く感動ドラマ。
昭和15年の東京。互いに“父べえ”、“母べえ”、“初べえ”、“照べえ”と呼び、つつましくも幸せな日々を送っていた野上家の家族。ところがある日、文学者の父親・滋が、治安維持法で特高に検挙され、投獄されてしまい、一家の生活は急変。残された母親の佳代と初子・照美の姉妹は、モダンな魅力あふれるれる久子叔母さんや豪放磊落な性格の仙吉叔父さん、滋のかつての教え子・山崎らに支えられながら毎日を生きていくように。