作品詳細
「をんな忠臣蔵」はタイトルのとおり、男の世界の「忠臣蔵」を芸者の世界に置きかえた舞踊劇。「仮名手本忠臣蔵」を題材とした作品はいくつもあるが、この作品は大星由良之助も塩冶判官も登場人物がすべて女性に置き換えられ、討入りにあたる最後の場面は芸者の総踊りとなる。揃いの衣裳を着た芸者衆の豪華なフィナーレは必見。赤穂家お石に八十助(十世三津五郎)、艶家おはんに福助、桃の井おわかに翫雀(現・鴈治郎)、武蔵家直次・松平確堂に勘九郎(十八世勘三郎)ほかの出演で。
(1997年/平成9年8月・歌舞伎座)