<シネマ歌舞伎>『天守物語』

作品詳細

天上に暮らす姫、千年にたった一度の恋。
白鷺城の最上階に異形の者たちが住むという伝説に怪異譚を織り交ぜて、美しい異界の姫とこの世の人間との恋を描いた、泉鏡花屈指の名作。坂東玉三郎と市川海老蔵の共演でご覧いただく。

白鷺城の天守閣に住む異界の主こと天守夫人富姫のもとへ、富姫を姉と慕う猪苗代の城の亀姫がやって来て宴を始める。その頃、鷹匠の姫川図書之助は、藩主播磨守の鷹を逃した罪で、切腹をするか天守閣へ鷹を追って行くかの選択を迫られていた。そうして天守閣の最上階へと向かった図書之助。富姫は、心がまっすぐで凛々しい図書之助を一目で気に入るが、天守へ登る者は生きては返さない掟なので、もう二度とここには来るなと諭して帰すのだが…。

(2009年/平成21年7月・歌舞伎座)

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