作品詳細
大江山の鬼神酒呑童子を退治するよう命じられた源頼光、平井保昌らは、山伏に姿を変えて大江山へと向かう。そして可愛らしい童子の姿で現れた酒呑童子に、熊野権現から賜った神酒を進めると、童子はこれを呑んで舞い踊り、ついには酔い潰れてしまう。やがて童子は鬼神の本性をあらわすが、頼光主従に討たれるのだった。
萩原雪夫が十七世中村勘三郎のために書き下ろした舞踊劇で、今回の舞台は串田和美が新たに美術を担当し話題となった。勘三郎の酒呑童子、扇雀の源頼光、橋之助(現・芝翫)の平井保昌、福助の濯ぎ女若狭ほかで。
(2008年/平成20年8月・歌舞伎座)