猿若江戸の初櫓

作品詳細

猿若と「かぶき踊り」で京で評判となった出雲の阿国と猿若の一座は、江戸へ向かう道中で材木商の福富屋万兵衛と出会う。万兵衛は、将軍家への献上品を届ける道すがら、狼藉者が暴れていたため店の者が逃げてしまい立ち往生していた。事情を聞いた猿若は若衆を呼び寄せ、得意の音頭を取って荷物を運ばせる。そこへやってきた奉行の板倉勝重は猿若たちの働きを褒めた上、猿若たちが芝居小屋に適した場所を探していることを知ると褒美として江戸中橋の所領を与え、江戸での興行を許可して福富屋に芝居小屋の普請を命ずる。喜んだ猿若は、お礼として舞を披露するのだった。

江戸歌舞伎の発祥を象徴的かつ華やかに描いた猿若祭にふさわしい一幕

(2017年/平成29年2月・歌舞伎座)

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