作品詳細
平成18年1月歌舞伎座の「坂田藤十郎襲名披露興行」から「伽羅先代萩」をお届けする。この演目は「伊達騒動」を題材にしており、仙台伊達家の殿様・伊達綱宗(芝居の中では足利頼兼)が銘木≪伽羅(きゃら)≫の下駄を愛用していたことからこのユニークな外題が付けられている。
奥州足利家では、幼い嫡子・鶴千代が家督を相続することとなったが、お家乗っ取りをたくらむ一味が鶴千代の命を奪おうとしていた。鶴千代の乳人(めのと)政岡は毒殺を恐れ、自分が作ったもの以外は食せぬよう日頃から諭していたのだが…。虎之介が初舞台で千松を務める襲名披露狂言ならではの好配役での上演。
(2006年/平成18年1月・歌舞伎座)