作品詳細
らくだという仇名の馬太郎が河豚の毒にあたって頓死してしまった。らくだの遊び仲間・手斧目の半次が葬式を出してやろうと考えているところに紙屑買の久六が通りかかる。呼び止め、近所や家主から弔いとして金や酒を用立てようと半次が提案するも「吝嗇な家主に言ってもうまくいく筈がない」と久六は渋る。そこで家主に「死人を担いで“カンカンノウ”を踊らせる」と脅かすことを思いつき…。
粗暴でやくざ者の半次(芝翫)と朴訥で正直者の久六(愛之助)が、酒を飲みはじめて主客転倒する様子が楽しい落語を元にした世話物の舞台。
(2021年/令和3年1月・歌舞伎座)