こまつ座「芭蕉通夜舟」

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作品詳細

全三十六景、歌仙仕立てに作られた内野聖陽のほぼ一人芝居

1983年に初演された井上ひさし作の舞台。今回、鵜山仁演出・内野聖陽出演で11年ぶりに上演された舞台を収録。その模様をお届けする。

時間の隙間に身を遊ばせたひとりの男。
自然を引き連れて見えてきたのはこの国のかたち。
江戸の俳諧から抜け出し、旅に出て、そして伝説になった松尾芭蕉。
日本語に遊び、日本語の革命児となった芭蕉のまわりにはいつも静けさがあった。
日本語の美意識を普通の言葉”かるみ”で残した俳諧人の心のつぶやきとはー。

【あらすじ】
1662年春。後の大詩人である松尾芭蕉も、今はまだ料理人として召し抱えられたばかりの詩人の卵である。4年後主君の急死により武士として生きる道を絶たれてしまうが、主君の師匠に見いだされて俳諧の修行を積むことになり、その才能を開花させる。誰よりも早く出世を果たし、売れっ子になっていく芭蕉。しかし、周囲からもてはやされ、金銭的にも恵まれていく日々に、なぜか虚しさを覚える。「私のこの道は、この才能は、こんなことのためにあるのだろうか…」長い苦悶の末、芭蕉はついに自分の人生の意味を見つけ出す。

(2024年10月14日~26日 東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA)

放送スケジュール

撮影:宮川舞子

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