江戸絵両国八景 荒川の佐吉

作品詳細

しがない三下奴の佐吉は、親分・仁兵衛の娘が産んだ盲目の赤ん坊を引き取ることになった。時が経ち、死んだ仁兵衛の失った縄張りも取り戻し、辰五郎とともに成長した盲目の卯之吉と平穏な日々を過ごしている。ある日、仁兵衛の仇討ちの際に後見した政五郎が丸総の女房・お新とともに佐吉のもとに訪れてきた。卯之吉の実の母であるお新は丸総の跡取りとして卯之吉を引き取りたいと申し入れてきて…。

真山青果の五十年忌を記念して上演された本演目は勘九郎(十八世勘三郎)が初役で佐吉を演じ、元新国劇俳優の島田正吾が初演以来66年の歳月を経て92歳で相模屋政五郎を演じた。

(1998年/平成10年8月・歌舞伎座)

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