頼朝の死

作品詳細

「家は末代、人は一世」。様々な定説がある源頼朝の死因を題材に、後に残された者たちの葛藤を描いた真山青果の傑作歴史劇。

源頼朝の嫡男・頼家は、父の死後、落馬が原因といわれている父の死に疑いを抱き懊悩の日々を送っている。家臣の畠山重保を問いただす頼家だが、重保は黙し誰も真相を語ろうとしない。真実を隠蔽する母の尼御台政子と頼家の対立が緊張感を持って描かれる。絶望する頼家、主殺しの咎に苦しむ重保、重保に想いを寄せる小周坊。歴史の荒波にのみ込まれる若人たちの苦悩を奥深く描いた名作で、真山青果ならではの台詞の応酬がみどころとなっている。

(2010年/平成22年10月・新橋演舞場)

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