作品詳細
桜が満開の吉野山。源義経の愛妾静御前は、都を落ち延びた恋しい義経を追って旅を続けているが、その供の忠信がおらず、、静が義経から預かった「初音の鼓」を打つとどこからか忠信が現れた。忠信は過ぎし日の屋島の合戦の様子を踊りで物語ていく。実は忠信は、静が義経から預かった「初音の鼓」の皮に使われた狐の子で…。
忠信と静の連れ舞や源平の軍物語など、みどころの多い人気の舞踊。狐忠信の通称の通り、随所で狐を暗示させる忠信の仕草もみどころ。5カ月ぶりに再開した歌舞伎座公演、開演前お客様に向けた猿之助の想いをこめたアナウンス付でお届けする。
(2020年/令和2年8月・歌舞伎座)