作品詳細
上方落語の大ネタのひとつと言われている噺を歌舞伎化した作品。話が進むにつれ次第に主客転倒していく展開がみどころ。抱腹絶倒のおかしみあふれる舞台を、中車の紙屑屋九六に、愛之助のやたけたの熊五郎でお届けする。
フグに当たって死んでしまったらくだの宇之助を弔うため、遊び人仲間の熊五郎は、大家に酒と肴の無心をするが断られてしまう。そこで熊五郎は、嫌がる紙屑屋の久六を使って、宇之助の遺骸に踊りを踊らせて大家を脅すという作戦に出た。まんまと差し入れを手にした二人は早速酒盛りを始めるのだが、普段は大人しい性格の久六が酒に酔うと次第に豹変し…。
(2016年/平成28年1月・大阪松竹座)