作品詳細
ヴィレッジ・シンガーズの同名ヒット曲をモチーフに斎藤耕一監督が斬新な手法で撮りあげた歌謡映画。CMタレントの信子は、売れない漫画家・純から「君は僕の恋人だよ」と言われ、自分の記憶喪失を疑いながらも彼に惹かれていく。
城南学園演劇部の大女優的存在の田代信子は、水谷たちのグループから、シンデレラのように仰がれていた。やがて、卒業公演を終えた信子と水谷たち五人は永遠の友情を誓って卒業していった。それから一年、信子はコマーシャル・タレントとして頭角をあらわし、見合いの話が絶えなかった。そんな時いつも妨害に現われたのは、水谷グループの面々だった。というのは、いつまでも信子を永遠の乙女としておきたかったからだった。水谷らはヒゲのグループと異名をとって、安キャバレーで唄っていたもののいっこう人気が出なかった。そんな折、信子の前に奇妙な男が現われた。その男の名はジュン。ペンキ屋の小僧として働くかたわら、漫画家を志望して勉強にうち込む好青年だった。彼は、東北の青年と少女の悲恋を描いた純愛マンガ「ノッポのノンコ」を週刊誌に売り込んだが…。